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1960年、X線テレビの開発会社として創設後、数々の検査・計測装置を創出。現在は半導体関連装置、エネルギー・環境関連製品、レーザー顕微鏡、FPD関連装置を開発・製造・販売・その後のメンテナンス等のサービスがメイン事業。独創的かつ高性能な製品を企画・開発し、エンジニアが一貫してメンテナンスを行うことで顧客の最先端の技術開発に貢献し世界中の人々の豊かな暮らしづくりの一助となっている。
ご利用いただいたサービス |
紹介サービス、アカリクイベント |
【紹介サービス】
新卒大学院生(修士・博士)・院卒社会人・ポストドクター・研究者に特化した紹介サービス。登録者は登録時に専門スキル・経験・研究内容を詳細に記入するので、企業のニーズにあった人物を紹介することが可能。
【アカリクイベント】
定員制の合同企業説明会やセミナーのこと。ターゲットが絞られており、学生と企業が近い距離で接することができるように小規模開催のものが多い。
理工系人材(物理関連分野)対象のキャリアイベント(2014年11月開催)
物理系の学生が対象の合同企業説明会(一般社団法人 日本物理学会キャリア支援センター主催)。参加企業から物理系の専攻出身社員の方を招いて実際の業務やその後のキャリアについての講演も実施。全ての学生が全企業のブースをタームごとに回る形式。 |
紹介サービスのご利用で5名を採用
採用担当の奥埜さんと入社された幸山さんのお2人にお話を伺いました。
――― これまでの採用の状況を教えてください。
奥埜:技術開発職で毎年3名程度採用を行なっています。採用人数が少ないので、課外活動ばかりではなく学業に真面目に取り組んできたような質の高い学生を求めています。しかし会社の規模があまり大きくなく、半導体の材料の検査やレーザー顕微鏡というニッチな分野に特化しているため、学生への知名度が低いという問題を抱えていました。
――― アカリクで紹介サービスをご利用された感想を教えてください。
奥埜:学生の専攻や研究内容などを詳細に見たうえで、こちらの要望に沿った学生を紹介していただいています。年間10名程度を紹介され、要望とずれることもあまりなく、5年で5名採用できているので定期的に弊社にマッチする学生を選んでいただいていると感じています。採用の可能性の高い学生を紹介いただけるのは、アカリクのコンサルタントが弊社の事業内容や採用したいと思うターゲットをよく理解しているからこそだと思います。
博士としての自信が際立つ幸山さんの採用
――― 幸山さんの第一印象と内定を出された理由を教えてください。
奥埜:アカリクの担当者から弊社への志望意欲が高いという前情報をいただき、幸山を紹介されました。痩せていて暗い感じの学生だな、ちゃんとご飯食べてるのかな、というのが第一印象です(笑)説明会の中で、若手エンジニアに質問している姿や話を聞いている様子を見て、「自分に合っている会社かどうか見極めたい」という目的意識と信念を感じました。
内定を出した理由は3つあります。1つ目は自己理解と会社理解が進んでいたこと、2つ目はレーザーテックへの志望度が非常に高かったこと、3つ目はエンジニアとしての素質や自信が伺えたことです。非常にものの説明が論理的でわかりやすかったり、自ら課題を見つけて行動を起こせたりするのは博士の魅力だと思います。博士の方は地に足をつけて長年研究をしていて、自信もあるし安定感もある印象です。レーザーテックで幅広く色々やりたいという人であれば、博士の方ももちろんウェルカムです。
――― 入社後の幸山さんの活躍
奥埜:今年で4年目になり、非常に期待され活躍しています。装置の根幹となる光学系の開発でももちろん活躍していますし、ものづくり特有の泥臭い仕事も好きで、何事も厭わず行っています。どんなことでも積極的に取り組んでくれているので、会社としては大きな戦力だと思っていますね。
博士課程修了後の幸山さんの現在
――― 入社されて4年目ということですが、これまでと現在の業務内容を教えてください。
幸山:入社後1年半はマスクブランクスという半導体材料を検査する装置の次世代機の部品の性能測定および選定を行っていました。開発終了後は新たにウェハ検査装置の担当になり、現在はウェハ検査装置の性能実証をメインで行っています。具体的に言えば検査対象である様々なサンプルに対して測定性能があることを実証する作業です。ここ最近で達成感を感じたのは、初めての種類のサンプルに対し2か月にわたって時間と頭を使って作業に取り組み、結果を出せたことですね。次の山場は実証できた性能が例えば10回測定しても安定しているかどうかの評価で結果を出すことです。
――― 大学院での研究内容と現在の業務の接点はありますか?
幸山:大阪大学大学院で宇宙地球科学を専攻していました。研究内容はいわゆる天文学で、天体を解析する研究とあわせて天体望遠鏡の開発をしていました。天体望遠鏡の開発では、天体の細かい構造を観察するためのハードの設計・製作や実験をしていました。その時の技術や経験は今の業務で活かされています。例えば最近行った作業ではウェハ検査機の撮像条件である波長や偏光の状況フィルタを用いて変えることですね。一番活かされていると思うのは、課題について仮説を立てて論理的に攻めていくという経験です。
――― レーザーテックに入社するまでの就職活動の状況はいかがでしたか?
幸山:博士課程2年目の1~2月くらいから就職活動を始めました。最初はものづくりを支援する会社を志望していました。しかし4月頃から面接で会った採用担当の方や面接官の方と話していく過程で違和感を抱くようになりました。そこで自分のことを素直に考えてみると、昔からものを作ったり触ったりするのが好きだったことに改めて気づいたので、ものづくりをする企業を目指すことに切り替えました。方向転換後、アカリクのコンサルタントとの面談でものづくりをする企業を紹介され、そこで初めてレーザーテックを知りました。会社説明会でレーザーテックには自由な雰囲気があると感じました。特に奥埜がのびのびと話していたのが印象的でした(笑) 入社の理由は、選考過程で会った方々と波長があうなと感じたのと、こういう人たちとなら今後一緒に何かを成し遂げたいと思えたからです。自分一人では辿り着けなかったレーザーテックをアカリクに紹介していただいたので、大変感謝しています。
アカリクのイベント参加で学生の認知度が向上
――― アカリクイベントの参加理由と感想を教えてください。
奥埜:イベントに参加するなら、ターゲットが絞られていて、学生の顔を覚えて帰れるくらいのサイズのものが良いと考えていました。アカリクのイベントは理系や専攻別などターゲットが絞られたものがあり、規模も丁度良く参加学生も厳選されているので、毎年参加しています。昨年は物理学会主催のイベントや、他のアカリクイベントも継続して参加しました。毎年必ず内定者にアカリクのイベントに参加した学生がいます。アカリクのイベントでレーザーテックを初めて知ったというケースが多いですね。去年は、内定者3名中2名がアカリクのイベントに参加して弊社に興味を持った学生でした。実は今年も物理学会のイベントで出会った学生が2名採用につながり、来春4月に入社予定となっています。学生に認知してもらう良い機会を与えてくれるという点で、アカリクのイベントは我々にとっては無くてはならない存在です。
――― 今後のアカリクへのご要望を教えてください。
奥埜:アカリクのイベントについては、スケールが少しずつ大きくなっていて、いい意味でのマイナー感が減っていて少し寂しいです。我々のようなあまり知られていない会社が参加しやすい規模のイベントも残してほしいですね。来年のイベント企画に期待しています。紹介サービスについては、現状で満足しています。他社の紹介サービスは、紹介される学生の数は多いですが、最後まで志望度があがらず会社への理解が深まらないことが多いですね。2009年から定期的に入社実績があるというのは、アカリクだけです。今後もずっとお付き合いさせていただきたいですね。