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芸者東京エンターテインメント株式会社は、「面白いものを作って人を喜ばせたい」というポリシーのもとに、代表作「電脳フィギュアARis(アリス)」をはじめ「脳トレクエスト」や「おみせやさん」等、ユーザーから高い人気を誇るスマートフォンゲームアプリの企画・開発・運用を行っている。配信中の「脳トレクエスト2」ではApp Store、Google Playで1位を獲得。現在は新しいサービスの開発中。
ご利用いただいたサービス |
紹介サービス、アカリクITイベント、アカリクWEB |
【紹介サービス】
新卒大学院生(修士・博士)・院卒社会人・ポストドクター・研究者に特化した紹介サービス。登録者は登録時に専門スキル・経験・研究内容を詳細に記入するので、企業のニーズにあった人物を紹介することが可能。
【アカリクITイベント】
学生が事前に作成する自身のプログラミングスキルやアピールポイント、研究内容を記入した「プロフィールシート」をもとに、企業が会いたい学生を指名するスカウト形式のイベント。1企業対1学生制。参加企業は名刺交換の場で学生と直接会い、事前に配布されている「プロフィールシート」と人物の印象から会いたい学生を決める。その後学生が個々に座っているデスクを訪問し、学生から自身のプログラミングスキルや自作のプログラムなどの5分間のプレゼンテーションを受ける。その後は学生とフリートークとなり、自由に話を展開することが出来る。1ターム30分で、8~9タームの設定。会いたい学生がいれば最大16~18名まで話をすることが可能。
【アカリクWEB】
求人情報の掲載、説明会の告知、学生へのメール送信等が行える。学生一人一人の詳細なレジュメをみることができる。希望の学生にピンポイントで送信できる「スカウトメール」で、学生のスカウトを行うことができる。メールの開封率が高いのが特徴。
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2年で4名の採用を実現
代表取締役の田中様にお話を伺いました。
――― アカリクご利用のきっかけを教えてください。
田中:採用活動については社員からの紹介や紹介会社を利用しています。
あるとき新卒の大学院出身社員に、就職活動の際にどんな媒体を使用していたかを尋ねたら、アカリクを利用していたという社員が何名かいました。
そこでアカリクに問い合わせたことがきっかけです。
――― アカリク経由で学生の採用の成果はありましたか?
田中:これまで4名の学生を採用できています。紹介サービスでは田口と今年入社の黄の2名、アカリクITイベントで藤井、それからWEB経由で神志那を採用しています。私はどちらかと言うと商売っ気のあるエンジニアより純粋に何かを突き詰めて考える研究者みたいなエンジニアと仕事をするのが好きで、4人にそういう空気を感じました。
現在は、田口と神志那は新しいサービスを開発するチームで、藤井と黄は既存のゲームの開発・運用をしています。
うちのオフィスには壁がなく、業務も階層構造で行なっていません。ポジションを自由に動き回るサッカーのチームみたいな感じで業務を行っています。プロジェクトを進めていく能力が高い人がいたら、自然にその人が中心になっていきます。
田口は入社して半年後くらいにチームのリーダーになりましたが、それも彼がリーダー的役割を果たしたほうがこのチームがうまくいくと判断したからです。ですが田口が他のプロジェクトに入ったら他の役割もあるかもしれないですね。本田も日本代表の際は中心選手だけれど、イタリアに行くとフォワードで点を採ることを期待されますよね。そういう感じです。
左から、田口さん、藤井さん、田中社長、神志那さん、黄さん
● 芸者東京エンターテインメント入社社員インタビューはこちら
2年連続でアカリクITイベントへ参加
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自ら猟銃で仕留めた鹿の毛皮をバックに
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――― アカリクITイベントの参加理由と感想を教えてください。
田中:大学院で「自分の技術を使って、世界を爆破したい」というような野望を持っている ”マッドサイエンティスト” 的な気質を持った人をいつも探していましたが、アカリクの学生にはそういう気質を持った学生がいるので、参加をしています。そして実際に出会えているので満足しています。
改善点があるとすれば、最初の名刺交換タイムです。名刺交換時に一人ひとり学生と会う時間に差があり、平等にお話しすることができず、名刺交換をしたか忘れて気まずい空気が流れることも多々あります。もう少しシステマティックにやっていただけるとよりスムーズかな、と思います。
――― 藤井さんには、出会った瞬間に内定をだしたそうですね。
田中:目が輝いていたんです。僕が内定を出す人物はコードを書いてモノを作れる人で、さらに目が輝いている人です。
創業当時は、コードが書けて作ったもののクオリティが高く優秀であれば誰でも採用していました。ですが、入社後に活躍する人としない人がいました。その人物を比べたときに何が違っていたかを真剣に考えた結果、「あ、そういえば、面接のときに目の輝きがあったか、なかったかだ」という見解に行き着きました。
僕の観察では、脳がきちんと働いていてさらに前向きに脳を使おうとしている人は目が光っているんですよ。面接で話す内容は誰しも準備できますから論理的で興味深い話はある程度出来ます。ですが、言語で話すよりも数学的に考えるほうが得意な人もいるわけです。そういう人は話の内容だけでは判断できないので、コードが書けることや目の輝きがあること、この2点を見ます。
また、「自分の技術を使って世界を爆破したい」という野望は狂っていると思いますが、そういう気質はポジティブに言えば「世界を変えたい」という情熱なんですよ。たとえ鬱屈したものを持っていても、自分の技術で「現状を打開してやる」とか「変えたい」と思っている学生は好きですね。
自分は手を動かさず、匿名アカウントで「けしからん」ばかりいっているような評論家的態度を取るんじゃなくて、極端でも多少マッドでも何かを変えたい情熱を持っている学生を採用したいと思っています。
――― 他社のサービスとアカリクのサービスを比較していかがですか?
田中:今のところ、僕はアカリクが一番良いと思っています。
日本の就職活動では、企業にも学生にもヒエラルキーみたいなものをつけられがちで、優秀な学生は上の企業から受けていくというような現状になっていると思います。芸者東京エンターテインメントは、今後上に登っていくような、夜明け前の会社です。既存の紹介会社さんのサービスですと、我々みたいなまだ小規模の会社は目に入りにくい構造になっています。上から紹介していって、言葉は悪いですけれど、ちょっとあぶれた人が来がちだと思うんです。
しかしアカリクの学生は、ヒエラルキーに沿って企業を受けるのではなく、自分で企業を選んでいます。「みんなが認める会社にいくより、自分が本当に良いと思う会社を見つけたい」というスタンスをとる学生がアカリクには多いんです。幸いなことに、今までアカリク経由で入社した社員はうちを自分で良いと判断して入社してくれた学生です。
実は、アカリクを利用していることは他の企業に聞かれてもなるべく言わないようにしているんですよ。学生を採られてしまうと困るので。でもばれちゃいますね(笑)。
アカリクに今後期待すること
田中:アカリクも会社なので、当然収益が大事だと思うんですが、量の拡大に走らず、これまで通り質を重視していただきたいなと強く願っています。
世界を変える可能性のあるプロダクトとは、大人数集まったから出来るというものではなくて、とびきり優秀な人が一人で突然扉を開いて生み出すものだと思っています。その人一人のおかげで、場合によっては何千億とか儲かる可能性があるわけです。そういう可能性がある人を採用できるのであれば、その一人を採用するのにいくら出しても構わない、と思っているんですよね。
だから、質の高い母集団が維持される仕組みを作って、アカリクのサービスを利用している会社から単価を上げるという方向に進化して欲しいなと思っています。登録者の量を増やすことで会社を大きくしようというのは他社の大手さんと何が違うのっていうことになってしまいますからね。
今後も期待しています。