ウェビナー「Withコロナにおける経営の変化と優秀な人材を採用・維持する要諦」を開催いたしました

2020年7月15日に開催された、株式会社アカリク(本社:東京都渋谷区、代表:林 信長)主催の「Withコロナにおける経営の変化と優秀な人材を採用・維持する要諦」と題するウェビナーにて、ポストコロナにおける人事戦略や、これから企業を成功へ導く企業戦略など、立教大学ビジネススクール教授の田中道昭氏をお招きし、トークセッションを実施いたしました。

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000017667.html


<登壇者>
・田中道昭氏:立教大学ビジネススクール(大学院ビジネスデザイン研究科)教授。専門は企業戦略、マーケティング戦略、ミッション・マネジメント、リーダーシップ。
・林 信長:株式会社アカリク代表取締役社長。

<モデレーター>
・大久保 衞:株式会社アカリク 採用コンサルティング事業部長

第一部:田中道昭氏講演「Withコロナにおける経営の変化と優秀な人材を採用・維持する要諦」

<新型コロナ禍における人と組織の「真価」と「進化」>

・新型コロナウイルスの感染拡大が多くの国や地域で同時多発したことにより、①「需要ショック×供給ショック×金融ショック」のトリプルショックや、②「個人×企業×金融機関×政府」の4階層への影響が同時に発生。企業の事業活動に大きく影響を与えた。
・最近のニュースで、大手企業でも民事再生を申請したことが話題になるなど、新型コロナウイルス影響下では全ての人と組織の「真価」「進化」が問われている。
・これまでの体制で2020年以降を臨むことは厳しいことから、多くの企業がデジタルトランスフォーメーションに舵を切り、オンライン型のサービスが盛んに。
・我々が直面しているコロナショックは特に①需要ショック、②供給ショック、③金融ショックと捉えることができる。1月後半(新型コロナウイルス感染症拡大前)から4月後半の業績の変化率をみると、百貨店は下がり、ECは上昇。需要ファクターや供給ファクターを考慮すると、百貨店は需要ファクターと供給ファクターの影響を大きく受けている一方、ECは上記2つのファクターの影響を受けていないなど考察できる。
・このように分析をもとに新型コロナウイルスと共存するビジネスをつくっていかなければならない。

<コロナがもたらした変革の波に乗れるかが企業成功の分かれ道>

・ビジネスのマーケットや重要な視点として①現状のポジション(現在の地点)を正確に把握すること、②今後の方向性を合理的に予測すること、③大局的な戦略と局地的な戦術を合理的に策定・実行することが必要。
・PEST分析などの手法を用いてマクロに分析することもこれから求められる。PEST分析で見た際に、Afterコロナの世界では巨額の金融・財政支出とインフレ・デフレ・スタグフレーションの可能性がある。
・新しい競争に求められる組織能力として、次の3つが必要となると言える。①環境変化の方向と度合いを事前に見通す能力、②経営活動の方向性を示す意思決定の速さ、③決定されたことの実行の速さ。
・コロナショックにより、変化が加速し、旧い体制は淘汰され、成果を上げ支持された体制が台頭し、新たな覇権を握る。
・その中でもデジタルシフト戦略はこれから勢いを伸ばすことになる。医療業界で例えると、オンライン診療、オンライン治療、オンライン医療が出てくるなどデジタル化が今後のニューノーマルとなるだろう。

<テレワーク、社員エンゲージメントを高めることが企業成功の鍵>

・「優秀な人材を採用・維持すること」は新型コロナウイルス影響下の現在でも変わらずに必要なことの1つ。
・コロナ対策でテレワークを導入した企業は多いが、「自律的」である会社と「監視的」である会社の対立構造がしばしば議論としてあげられる。
・Withコロナにおける職場の状況として、①リモートでプロセスが見えず、より成果が問われるようになった、②メンバー間の違いがより鮮明になった。そしてそれは、仕事に対するエンゲージメントが影響する。
・今後の組織で必要になること
①リモートワークで自分が何を期待されているのかを知っている
②仕事を上手く行うために必要な材料や道具を与えられている
③リモートワークでもっとも得意なことをする機会を毎日与えられている
④この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりした
⑤上司または会社の誰かが、自分を一人の人間として気にかけてくれている
⑥上司や会社の誰かが自分の成長を促してくれるということを社員に与えられるか
・このポイントを通して、最終的には「全員が成長するためにはどうすればいいか」を充足することができ、社員エンゲージメントが向上する。経営者が社員エンゲージメントを高めると、次は社員が顧客エンゲージメントを高めていく。
・Withコロナの時代において、リモートワーク導入にはエンゲージメントを高めることが不可欠。これらのポイントを抑えることでより優秀な人材を採用することができるだろう。
・その意味では、With コロナの時代で監視的な企業は社員のエンゲージメントが下がる結果となり、優秀な働く人や市場から淘汰されると考える。

第二部:田中道昭氏×林信長 対談

<これからどのような人材を採用することが必要か?~海外Ph.Dの活躍・評価の実例と日本のPh.Dの実態の差~>

・Withコロナ時代において、会社の組織全体でいかに個々の人材をT字型人材にするかが重要なポイントである。言い換えれば専門性にとどまらず、知見の広さや視野の広さが突き抜けている人を採用することが重要。
・T字型人材とはいろいろな科目・素養に精通している人のこと。例えば音楽系のアーティストの方たちを見てみると本業だけではなく様々な分野に造詣がある人が多く、T字型人材であると言える。
・本当に優秀な人は自然とT字型人材になっている。深い知識を得るためには様々な分野に触れることが必要であり、得た学びを違うエリアで活かす必要があるため。
・そもそも博士号取得者を示す、Ph.D(Doctor of Philosophy)はリベラルアーツ系の学位が本来的な意味。つまり、博士とはT字型人材を指していると考えられる。
・欧米諸国をはじめとする海外ではPh.DをT字型人材がとして採用している。一方で日本では採用枠としてPh.Dの枠をとっている企業はまだまだ少ない。日本の企業の新卒採用は変化していくべき。

<田中氏・林からのメッセージ>

・大きな影響を与えている新型コロナウイルスだが、一方でコロナと共存していくためにも経営や人材戦略の変化を問われていることも事実。
・リモートワークが多くの企業で導入されたことにより、より一層T字型人材やコミュニケーション力を持つ人材を求める企業が増えてくると予想する。
・多くの企業が知恵を絞り、前に進もうとしている。困難な状況であっても、これを変革の好機と捉え、コロナに適応した形へ会社を変化させることが重要である。


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