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5割以上の経営者・役員は大学院生の採用経験あり! 新卒採用では約8割が理系大学院生と接点を希望

〜これからの優秀人材は「論理的思考力の高さ」「レスポンスの早さ」「自己管理能力」がカギ〜

 大学院生・研究者のキャリア支援を行っている株式会社アカリク(本社:東京都渋谷区、代表取締役:林信長)は、「今後の新卒採用活動」の実態把握を目的として、新卒採用で人材紹介会社利用経験があり、30名以上の従業員がいる東京在住の経営者・役員125名を対象に実施したアンケート調査の結果を発表いたします。

調査概要

◆調査期間:2020年5月27日〜同年5月30日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査目的:今後の新卒採用活動
◆有効回答:新卒採用で人材紹介会社利用経験があり、30名以上の従業員がいる東京在住経営者・役員125名

コロナを受け、約3割が新卒採用を縮小という変化に

「Q1.あなたの会社では新型コロナウイルスの影響を受け、新卒採用人数の縮小・増加の変化はありますか?」(n=125)と質問したところ、「大幅に縮小予定」が13.6%「縮小予定」が19.2%となりました。


・大幅に縮小予定:13.6%
・縮小予定:19.2%
・増加予定:1.6%
・大幅に増加予定:1.6%
・変わらない:64.0%

9割以上が優秀な人材の採用は積極的に行いたいと回答

「Q2.「優秀な人材」の採用は積極的に行いたいと考えていますか?」(n=125)と質問したところ、「強く考えている」が60.0%「考えている」が36.0%となりました。


・強く考えている:60.0%
・考えている:36.0%
・あまり考えていない:4.0%
・全く考えていない:0.0%

これから必要とされる優秀人材は「論理的思考力の高さ」「レスポンスの早さ」を備えている

「Q3. あなたはこれから必要とされる「優秀な人材」をどのように考えていますか?」(n=125)と質問したところ、「論理的思考力が高い」が68.8%、「レスポンスのスピードが早い」が56.0%となりました。


・論理的思考力が高い:68.8%
・レスポンスのスピードが早い:56.0%
・自律している:52.0%
・吸収力がある:50.4%
・スケジュールをきちんと守る:44.0%
・口頭での伝える力が高い:40.0%
・チャットやメールでの伝える力が高い:24.8%
・愛嬌がある:20.8%
・テレワークに適応できる:18.4%
・その他:4.8%
・わからない:0.0%

自由回答では「テレワークでデジタル環境に強く語学ができる人」「リーダーシップ」など

「Q4.あなたはこれから必要とされる「優秀な人材」をどのように考えていますか?前問以外にあれば自由に教えてください。」(n=72)と質問したところ、「テレワークで、デジタル環境に強く、語学が出来る人が良いです」「情報収集能力・自己の考えを強く持ち、かつその根拠の明確性」「リーダーシップ」という回答があがりました。

<自由回答・一部抜粋>
・44歳:テレワークで、デジタル環境に強く、語学が出来る人が良いです。
・71歳:柔軟な思考が出来る、ITに積極的で有ること。リモートワークなどの柔軟な働き方が期待できる。
・59歳:グローバル人材。
・61歳:情報収集能力・自己の考えを強く持ち、かつその根拠の明確性。
・81歳:ジャ-ナリステイックなものの見方考え方ができる熱い心の持ち主社員や経営層が優秀である。
・62歳:プログラミング思考。
・60歳:発信力、説得力がある。推進力、リーダーシップ。
・39歳:自身の考えを持っている、第三者の目線で物事を見ることができる人材。
・69歳:切っても切っても金太郎タイプではない、自立型、ロジカルシンキング型、行動型。

大学院生(修士・博士)と接点を持ちたい経営者等は多く、理系修士とは約8割が持ちたいと回答

 「Q5.新卒採用において、大学院生(修士・博士)と接点を持ちたいと思いますか?」(n=125)と質問したところ、理系修士への接点希望が80.8%と最も多く、一方、最も少ない文系博士であっても42.4%となりました。理系への人気が高いものの、4割の経営者・役員が文系博士への関心もあることが明らかになりました。


・理系修士
「とても接点を持ちたい」:25.6%、「接点を持ちたい」:55.2%「あまり接点を持ちたくない」:17.6%「全く接点を持ちたくない」:1.6%
・文系修士
「とても接点を持ちたい」:16.0%、「接点を持ちたい」:50.4%「あまり接点を持ちたくない」:25.6%「全く接点を持ちたくない」:8.0%
・理系博士
「とても接点を持ちたい」:23.2%、「接点を持ちたい」:46.4%、「あまり接点を持ちたくない」:23.2%、「全く接点を持ちたくない」:7.2%
・文系博士
「とても接点を持ちたい」:13.6%「接点を持ちたい」:28.8%「あまり接点を持ちたくない」:34.4%「全く接点を持ちたくない」:15.2%

全体の5割以上が修士・博士採用経験者であり、引き続きの採用意向あり

「Q6. 機会があれば大学院生(修士・博士)を採用したいと思いますか?」(n=125)と質問したところ、「すでに修士・博士ともに採用した経験があり、引き続き採用したい」37.6%、「すでに修士を採用をした経験があり、引き続き採用したい」17.6%となりました。


・すでに修士・博士ともに採用した経験があり、引き続き採用したい:37.6%
・すでに修士を採用した経験があり、引き続き採用したい:17.6%
・すでに博士を採用した経験があり、引き続き採用したい:3.2%
・修士・博士ともに採用経験はないが、採用をとてもしたい:8.0%
・修士・博士ともに採用経験はないが、採用をしたい:16.8%
・修士または博士の採用経験があるが、採用したくない:8.8%
・修士・博士ともに採用経験はないが、採用したくない:8.0%

まとめ

 新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、約3割の企業で、新卒採用縮小の結果となりました。一方で、9割を超える経営者・役員が優秀人材の採用には意欲的であることが明らかになりました。  特に、大学院生(修士・博士)の採用は5割以上がすでに経験をしており、採用経験者は引き続きの採用意向が伺えました。採用した人材が活躍しており、その働きや成果に満足しているという結果と言えるでしょう。また、今回は文系博士への接点を希望する経営者・役員も4割いることが分かり、関心の高さも感じられます。  優秀人材について、テレワークやデジタル環境に強い人と回答があったように新型コロナウイルスの環境下に対応できる人材が欲しいという考えも出てきました。優秀人材の確保が引き続き今後の企業の大きなテーマとなるでしょう。


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