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大学院生に特化した自己分析ツール『アカリク診断』利用者20,000人突破!

2023年4月13日にローンチした「アカリク診断」の利用者が20,000人を突破しました。

アカリク診断とは

アカリク診断は、研究に取り組む大学院生のための自己分析ツールです。 直感で60問の質問にご回答いただくだけで、環境適合力、計画遂行力、探究分析力などを分析。「アカデミックキャリア」「ビジネスキャリア」「ライフキャリア」のカテゴリに分け、近い環境におかれた人達とご自身の点数を比較できます。

この度、ローンチから1年弱でアカリク診断の利用者数が20,000人を突破し、多くの皆様に浸透してきていることを非常にうれしく思います。今後もよりユーザーの方に寄り添いアップデートを続けることで、大学院生の皆様のキャリア形成をサポートしてまいります。

アカリク診断: https://acaric.jp/cc/sNFm8vk7h6TbI7m9j3qzj1ZaqyhNfS

アカリク診断の開発ストーリーはこちらの記事をご覧ください。 https://prtimes.jp/story/detail/ErQ7OaiqNJB

利用者の属性と回答の傾向

【大学別利用者属性】 利用者数の多い大学は以下の通りです。旧帝大をはじめとした全国各地の大学院生の方から多くご利用いただいております。

大学名

1位

東京大学大学院

2位

京都大学大学院

3位

大阪大学大学院

4位

東北大学大学院

5位

筑波大学大学院

6位

名古屋大学大学院

7位

九州大学大学院

8位

北海道大学大学院

9位

東京工業大学大学院

10位

東京理科大学大学院

【就学状況別利用者属性】

アカリク診断の利用者は50.4%が修士課程在籍中、17.5%が博士課程在籍中となっており、利用者の約7割が大学院生の方となります。

また、就学状況によって回答の傾向には差が見られます。

【就学状況別得点平均】

【アカデミックキャリア平均得点】 ■探究分析力 学部:68.8、修士:76.5、博士:81.0、ポスドク:82.0

■計画遂行力 学部:55.7、修士:65.1、博士:75.0、ポスドク:86.4

【ビジネスキャリア平均得点】 ■成長行動力 学部:66.4、修士:68.9、博士:72.9、ポスドク:78.8

■環境適合力 学部:69.0、修士:71.7、博士:74.0、ポスドク:75.2

【ライフキャリア平均得点】 ■持続生活力 学部:71.8、修士:75.6、博士:78.0、ポスドク:86.4

■人生構築力 学部:76.1、修士:78.5、博士:79.2、ポスドク:80.4

就学状況別(学部・修士・博士・ポスドク)に得点平均を見ると、アカデミックキャリアは進学に伴い高まっていく傾向にあることがわかります。計画遂行に関しては大幅に高まっています。ビジネスキャリアは修士から博士に進むにつれて高まる傾向にあります。また、ライフキャリアはポスドクが最も得点平均が高く、キャリアが進むにつれアカデミック(研究や学業)以外の面にも影響があると考えられます。

監修|法政大学キャリアデザイン学部教授 田中研之輔 氏からのコメント

アカリク診断が2万人を超えました。これまで一人ひとりのキャリアコンディションについては、個別具体的であり、多様であると捉えられてきました。そうであるが故に、全体的な特徴や学びのステージにおけるキャリア状態などは、「オブラート」に包まれていました。アカリク診断によって、大きな示唆をわれわれは確認することができます。例えば、計画遂行能力は、学部生(55.7)→修士(65.1)→博士(75.0)→ポスドク(86.4)と顕著に向上していきます。ビジネスパーソンにおいて必須の計画遂行能力が、アカデミック・キャリア形成期において開発されていると捉えることができます。大学院までのキャリア形成が、ビジネスシーンでも決して無駄にならないことも推察しうるのです。

ライフキャリアの視点で興味深いのは、持続生活の項目です。博士(78.0)→ポスドク(86.4)への向上しています。博士課程からポスドクへのキャリアシフトの中で、より自覚的・自律的に持続的生活を送る中で、研究を位置付けたり、生活を意味付け直している、ことが伺えるのです。

キャリア形成に悩むのではなく、状態を可視化して、具体的な対応を見つけ出し、それぞれのアカデミック・キャリアの資本を最大化していくことができます。アカリク診断は大学院生のキャリア形成を伴走していきます。今後は、経年比較などにも取り組むことで、本人のキャリア変化とアカデミック・ステージが相互に与え合う影響についても分析を進めていきます。

また、アカリク診断の定量的分析とあわせて、より個別のキャリアコンディションに寄り添うべく、インタビューなどの定性的分析も実施していくことで大学院生のキャリア形成の内実の可視化に取り組んでいければと考えています。

プレスリリースはこちら https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000187.000017667.html